インフルエンザの都道府県別“感染予測”マップが公開! 峠を越えたと予想される県は?
2023.11.9 LASISA編集部
「LINEヤフー株式会社」が、現在流行中のインフルエンザの今後の感染傾向について、ビッグデータから予測したレポートを公開しました。
LINEヤフーがインフルエンザの感染予測を公開
「LINEヤフー株式会社」が、現在流行中のインフルエンザの今後の感染傾向について、ビッグデータから予測したレポートを公開しました。
2011年から2023年のインフルエンザ定点報告数をグラフにした厚生労働省のデータから、2011年から2023年のインフルエンザ定点報告数から今年のインフルエンザのポイントが挙げられました。
1.例年46週を過ぎた12月頃から患者数が増えてくるが、今年は8月末の34週頃から増えている」
2.コロナ禍以降(2020年1月)に記録した最大報告数をすでに上回っている
3.定点当たり報告数について、通常の年では感染者ピークは大体30~40ポイント、大流行したり集中的に流行したりすると50~60ポイントを記録するが、今年は10月半ばの43週ですでに20ポイント弱を記録しており、例年のピーク直前レベルに相当する
以上から、今年のインフルエンザ流行が例年に比べ例外的な特徴を持っていることがわかりました。
都道府県別の「インフルエンザ感染状況マップ」を公開中
さらに、まだ発表されていない44週(10月30日~11月5日)の数値について、Yahoo! JAPANの検索データを用いてこれまでの検索推移と厚労省データの実数推移を利用して最新数値を独自に予測。
その結果、今週11月10日(金)に厚生労働省から発表される定点観測数は、先週よりさらに増加して、22.26ポイントとなると予測されました。
そのことから、「LINEヤフー」は「今年のインフルエンザ流行はまだピークに達しておらず、感染拡大が続いているフェーズである」と推測しています。
さらに、都道府県別に分析を行い、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」で都道府県別の定点報告数予測と先週比の推定患者数増加率を組み合わせて可視化した「インフルエンザ感染状況マップ」が公開しています。
マップを見ると、まず第43週に50を超えるポイントを記録していた愛媛県が、今週の数値では大きく減少して、33.4ポイントほどになるとの予測値になりました。
しかし、マップ全体を見ると、多くが先週伸び率の1.0より上にプロットされる都道府県が大半となっており、沖縄県、大分県、愛媛県といった一部の減少傾向にある都道府県を除いて、まだ多くの都道府県で流行が拡大しているということが見て取れます。
本レポートの詳細は、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」特別編として、検索や人流ビッグデータの事業者向け分析サービス「ヤフー・データソリューション」のnoteで公開中です。
季節外れのインフルエンザが流行中。ビッグデータでの予測はまだ感染拡大傾向に
URL:https://note.com/ds_yahoojp/n/n709083a11509
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