梅干しと相性の良い冬の食材は? 焼酎のお湯割りに梅干しを入れる意味は?うなぎ×梅干しの食べ合わせは本当に悪い?栄養士ライターが解説
2023.12.14 野村ゆき
梅干し×うなぎの食べ合わせ、実は好相性?
なお、梅干しと相性の悪い組み合わせとして、よく聞くのが「うなぎ」。実は、科学的根拠を示すものはなく、うなぎに含まれるビタミンB1、梅干しに含まれるクエン酸は、どちらも疲労回復を促す成分であることから、相性が良い組み合わせともいえそう。
一説には、梅干しの酸味が食欲を増進させてしまうため高価なうなぎを食べすぎてしまう、うなぎの脂っこさと梅干しの酸味が胃腸を刺激して消化不良を起こしやすい、などの理由から生まれた訓示だとか。食べ過ぎ防止や贅沢への戒めの意味が込められているのかもしれませんね。
梅ポリフェノールの抗ウイルス作用が風邪予防にも
また、近年注目されているのが、梅に含まれる複数のポリフェノールです。総称して「梅ポリフェノール」とも呼ばれていて、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスへの抗ウイルス作用をはじめ、食後血糖値の抑制、脂質代謝改善などの機能性に着目した研究が進められています。忘年会などでお酒を飲む機会が増えたり、風邪を引きやすい年末に備えて、冬にこそ梅干しを食べたいですね。
最後に、梅干しの塩分が気になる人もいると思います。
梅干し1個(種を除いた正味重量約15g)あたりの塩分(食塩相当量)は調味漬の場合1.1g、塩漬の場合2.7gです(梅干しの種類によって塩分濃度は異なるため参考値としてください)。1日の食塩相当量の目標量が女性12歳以上6.5g未満・男性15歳以上7.5g未満ですので、梅干しは1日1個未満(2日に1個など)を目安にするのが良さそうです(持病があり、塩分制限を医師から指導されている場合は主治医に相談を)。
※参考文献:『日本人の食事摂取基準2020年版』厚生労働省、『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年』文部科学省、久保田紀久枝・森光康次郎編『食品学-食品成分と機能性-』東京化学同人,2017、名取貴光監修『新・野菜の便利帳 健康編』高橋書店,2016、三輪正幸監修『からだにおいしいフルーツの便利帳』高橋書店,2015、奥嶋佐知子監修『食品の栄養とカロリー事典 第3版』女子栄養出版部,2022、和歌山県農林水産部『和歌山県産食材機能性ガイド第三版』
編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。
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