文房具で昭和にタイムスリップ「ニューレトロ」 斬新過ぎるレトロ雑貨が誕生するまで
2023.10.24 LASISA編集部
知る人ぞ知る、昭和の情緒を漂わせるレトロな文具・雑貨ブランド「ニューレトロ」の誕生エピソードを取材しました。文房具好きを虜にする味のあるレトロ雑貨が今アツい!
昭和の情緒を漂わせるレトロ雑貨

昭和の情緒を漂わせるレトロ雑貨「ニューレトロ」が、文房具好きの人たちの間で人気を集めています。ノスタルジックなデザインが光るブランドの誕生エピソードや、開発において苦労したこと、日々のネタ探しの方法まで、「ニューレトロ」のデザイナー・島田瑛子さんに伺いました。
「ニューレトロ」の誕生

大人になった今見ても、幼少期の懐かしい記憶を自ずと思い出す「ニューレトロ」のアイテムは一体どのようにして誕生したのか?
「始まりは、2017年に発売した、昔の学生手帳のような渋い色味の塩ビカバーが目印の『わたしの手帳』でした。日本語のタイトルに加えて、鳥の線画を配したもので発売したところ、お客様から好反応をいただきました。それをきっかけに、どこか懐かしくて昭和の香りがするテイストの文具シリーズがあったら面白いと考え、同年に文具・生活雑貨を展開する『ニューレトロ』が誕生しました」(島田さん、以下同)
「ニューレトロ」の商品として、最初に販売したアイテムについては、

「塩ビ素材のパスケース・ブックカバーなのですが、『わたしの手帳』と同様に、箔押しでタイトルを入れたデザインにしました。パスケースには“定期入れ”、ブックカバーには“きょうの一冊”と入れています」と説明してくれました。
なんとも味のあるデザインで文房具好きの心を動かしていたように見受けられますね。
開発までに苦労したこと
デザイナーとして常に新たな案を生み出し続ける過程で、売れるもの=万人ウケや流行重視になると、ブランド本来の面白さや、持ち味がぼやけてしまうと話す島田さん。
「まずは自分が欲しくなるか、友人のあの人は喜んでくれるかをイメージしてモノ作りするようにしています。“いかにも狙っていない”さりげないデザインにするのがなんとも難しいところなのですが、あまり理屈で考えてきれいにまとめたりせず、感覚や勢いでスケッチを描くようにしています。自分が学生時代に感じた、なんかよくわからないけど変でかわいい〜! みたいなノリを大事にしています」
島田さんは、日々のネタ探しについて、道の駅や地方のスーパーがアイデアの宝庫と感じていると語ります。
「地元の食品パッケージや農家のお母さんの手作りパッケージ、紙粘土で作られたピエロのブローチ、貝殻で作られた謎のオブジェなど“好きだから作っちゃいました!”という堂々とした様に憧れます」
日常に潜む素朴さを文具・雑貨で表現する「ニューレトロ」は、どの年代の人が見ても幼少期にタイムスリップをしてしまうような懐かしさが最大の魅力なのかもしれません。
recommend
こちらもおすすめ