NISAとつみたてNISA、iDeCoの違いをFPが徹底解説! 投資初心者に優しい比較表も
2023.10.9 LASISA編集部
「NISA」、「つみたてNISA」、「iDeCo」の違いをファイナンシャルプランナー(FP)が解説! 投資初心者の方々にも分かりやすく、各制度のメリットやデメリット、注意すべきポイントをまとめました。
「NISA」、「つみたてNISA」、「iDeCo」を比較!

近年、個人の資産形成や退職後の生活設計を考える上で、さまざまな投資制度が注目されています。中でも、少額投資非課税制度の「NISA」、長期・積立・分散投資を支援する非課税制度の「つみたてNISA」、個人型確定拠出年金の「iDeCo」はその代表的なものであり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ファイナンシャルプランナー(FP)の下沢岳さんがこれらの制度の違いについて解説します。投資初心者の人にも分かりやすく、各制度のメリットやデメリット、注意すべきポイントについても紹介します。
まずは、これら3つの制度の特徴を表にまとめました。(※2023年9月時点の情報です)

上の表からわかるように、「NISA」と「つみたてNISA」は似た制度ですが、iDeCoは少し異なります。そのため、「NISA」と「つみたてNISA」は同時に利用することはできず、どちらかを選択する必要があります。一方で、「iDeCo」はどちらの「NISA」とも併用できます。
「NISA」で誤解されがちなポイントについても例を交えて解説します! 非課税になるのは元本と思われがちですが、運用益が非課税となります。例えば、10万円投資して、ある年に4万円の運用益を得た場合、非課税になるのは運用益である4万円に対する所得税に当てはまります。元本の10万円が控除されるわけではないので、注意が必要です。
投資初心者が押さえておくべきリスク
投資を始める際、初心者が注意すべき点は、元本が保証されていないことです。市場の変動や経済の影響によって、投資対象の価値が現象し、節税効果を上回る損失を被る可能性があります。
また、特定の銘柄や商品に偏った投資をすると、リスクが集中を招く可能性があるため、投資するタイミングや投資対象をバラバラにする「分散投資」を検討することで、リスクを分散させる工夫が求められます。
さらに、「iDeCo」については、60歳まで引き出せないというリスクがあるため、直近で必要な資金は投資に充てないようにしましょう。
【まとめ】
「NISA」、「つみたてNISA」、「iDeCo」はそれぞれ異なる特徴を持つ投資制度です。税制優遇や将来の資産形成を考える上で有益な選択肢と言えるでしょう。
しかし、投資にはリスクが伴うため、自身のリスク許容度や目標に合わせて選択することが大切です。専門家のアドバイスを受けながら、着実な資産形成を目指しましょう!
【画像】投資初心者に優しい「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」比較表をチェック!
兵庫県出身。東京大学法学部卒業。大手金融機関に勤務しつつ、平成29年にファイナンシャル・プランニング技能士(FP)を取得。証券アナリストも保有していることから、主に投資アドバイスの分野で活動しており、顧客の投資目標やリスク許容度に合わせた最適なアドバイスを提供。ファイナンシャル・プランニングの分野での最新のトレンドや法律の変更に敏感であり、常に最新の情報を取り入れることで顧客に価値あるアドバイスを提供している。
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