爆発的に流行した「ミルキーペン」現在の姿は? 開発・マーケティング担当者が明かす「ぺんてる」の試行錯誤
2023.10.19 LASISA編集部
筆にしたことで海外からも注目!
Q 「ミルキーブラッシュ」の発売からちょうど1年が経過しましたが、売れ行きや反響があれば教えていただきたいです。
桝谷さん「発売から8月末までのミルキーブラッシュの出荷数量は約20万本となっており、注目されているな、と感じます。
文房具屋さんが自腹でも欲しい684アイテムを掲載したムック本『文房具屋さん大賞2023』(扶桑社)のなかで、アイデア賞をいただきました。
ミルキーブラッシュを発売してから、ハイブリッドミルキーを愛用していただいていた人から、『懐かしい、また使えてうれしい』という声がありました。
また、初めてミルキーを知った人たちからは、『かわいい! 筆でこんなインキがあるんだ』といった声をいただいています。皆さん、文字を書くだけでなくイラスト、塗り絵などジャンル関係なく使いこなし、楽しんでくださっているようです。
国内だけでなく海外でも好評で、デュアルメタリックブラッシュとセットで買われる人も多く、カラー筆ペン自体の人気が高まっています」
Q.ミルキーブラッシュはどのような使い方がおすすめですか?
桝谷さん「インキにカバー力があるのでカラーペーパーやクラフト紙など、さまざまな色や質感の紙との相性も抜群です。
ミルキーブラッシュ同士の重ね塗りや、他のペンとの組み合わせなどいろいろな使い方をお楽しみいただけますよ。
この製品をきっかけに、筆ペンってこんなに楽しいものなのだと気付いていただけたらとてもうれしいです!」
既存の技術を生かして新たなヒット商品を目指す
高井さんは、「今後も“ミルキー”の魅力を、新しい方法でお届けできたらと考えております」と続けます。
さらに、「たとえば、直接的に目に見える形での“ミルキー化”はされていなくても、ハイブリッドミルキーの技術はさまざまな製品の開発に生かされています。デュアルメタリックブラッシュとミルキーブラッシュのように、技術がつながって製品が開発されたものがあります。技術視点で観察していただくと面白い発見があるかもしれません。ぜひ、ぺんてるのいろいろな製品のファンになっていただけたらうれしいです」と話してくれました。
昔ブームになったミルキーペンについて調べてみたら、開発・マーケティング担当者の試行錯誤で進化した“ミルキーペンの今”を知ることができました。今後の進化から目が離せません。
※高井晴佳さんの「高」は正式には「はしごだか」
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