LASISA

Search

【唇がピリピリ・チクチクする】口唇ヘルペスになったら口紅は捨てなきゃだめ? 再発を予防できる? 皮膚科医に聞きました

2023.10.10 LASISA編集部

唇にピリピリ・チクチクした刺激を感じたり、むずむず・かゆいような違和感がした後、痛みを伴う水ぶくれができる「口唇ヘルペス」。“うつる・再発する”というイメージがあります。発症、再発してしまったら、いつも使っているメイク道具、特に口紅・リップなどは使用し続けてよいのでしょうか。また、再発を防ぐ方法はあるのでしょうか?

唇がピリピリ・チクチクする「口唇ヘルペス」になったら

ピリピリ、むずむず、痛みを伴う水ぶくれがやっかいな「口唇ヘルペス」ピリピリ、むずむず、痛みを伴う水ぶくれがやっかいな「口唇ヘルペス」

 唇にピリピリ・チクチクした刺激を感じたり、むずむず・かゆいような違和感がした後、痛みを伴う水ぶくれができる「口唇ヘルペス」。

 数日後にはかさぶたになって治るものの、口周りは目につきやすいので、できるだけ発症したくないものです。

 口唇ヘルペスは“うつる・再発する”というイメージがあります。

 もし、「口唇ヘルペス」を発症、再発してしまったら、いつも使っているメイク道具、特に口紅・リップなどを使用し続けてよいのでしょうか。

 また、再発を防ぐ方法はあるのでしょうか?

 高知城東病院(高知県高知市)院長で皮膚科医の大澤梨佐先生に聞きました。

「口唇ヘルペス」はどんな病気?

Q.そもそも、口唇ヘルペスとはどんな病気でどんな症状がありますか?

大澤さん「ヘルペスとは、『ヘルペスウイルス』が原因で起こる感染症で、小さな水疱(水ぶくれ)や赤み、痛みなどの症状を伴います。

ヘルペスウイルスが原因となって発症する病気として有名なのが『水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)』が関係して引き起こす『帯状疱疹』と『単純ヘルペスウイルス(HSV)』が関係して引き起こす『単純ヘルペス』です。

『口唇ヘルペス』は、この単純ヘルペスが関係しています。単純ヘルペスは全身のどの場所にも感染し、発症する部位によって呼ばれ方が違います。性器の周囲にできる病気を『性器ヘルペス』、角膜にできる病気を『角膜ヘルペス』、唇やその周囲にできる病気を口唇ヘルペスと言います」

Q.口唇ヘルペスの原因は何が考えられますか?

大澤さん「ヘルペスウイルスは成人の約半分以上が感染しているほど、ありふれたウイルスです。多くの人が乳児期に気づかないまま感染します。

最初の感染時は、自覚症状がないことがほとんどですが、まれに初感染でも、発熱やリンパ節の腫れなどの重い症状を起こすことがあります」

Q.口唇ヘルペスはうつりますか?

大澤さん「口唇ヘルペスは、直接接触やタオルや食器類を介しての感染が考えられます。感染力が強いため、家族が発症すると、同じコップやタオルを使うことでうつってしまいます」

「口唇ヘルペス」になったらメイクはできる?

皮膚科医 大澤梨佐(おおさわ・りさ)

医療法人厚愛会高知城東病院院長。2011年、埼玉医科大学卒業。埼玉医科大学病院、高知県立幡多けんみん病院、高知大学医学部附属病院での勤務を経て、2022年6月より、高知城東病院院長に就任し現在に至る。日本皮膚科学会皮膚科専門医、日本医師会認定産業医、日本内科学会認定内科医 高知城東病院(https://www.kochijoto.or.jp/index.html)

tags

この記事の関連タグ

recommend

こちらもおすすめ