【男子のホンネvol.1】「絶対カノジョできるよ！」　知人女性に言われた20代男性が、突然ガチギレした理由とは？

男女の相互理解を進めるべく、男性の本音を探る企画「男子のホンネ」。今回は「絶対彼女できるよ」というアドバイスに激怒した20代男性の話です。

理解のために「ホンネ」を知ろう

　こんなに身近にいるのに、その生態はよく分かっていないことの多い存在、それが男子（男性）。彼らのホンネに迫りながら、幸せな相互理解を試みていこうとする企画です。今回は、「○○くんなら絶対彼女できるよ！」という知人女性の一言に突然激怒した20代男性のホンネです。

　A太さん23歳、会社員。理系の大学を卒業して、関東圏のIT系企業に勤務しています。今まで彼女ができた経験はナシ。“非モテ”の悲哀をSNSでつぶやいていたところ、「高望みしてるんじゃない？」「よほどご自身に問題があるのでは」といった女性ユーザーたちからのコメントが付くようになりました。

　どうすれば彼女ができるのか分からないA太さんは、以前からコメント欄などでやり取りをしていた女性ユーザーの「私で良ければアドバイスしましょうか？」という言葉に甘えて、二人でオフ会を開くことにしました。

　平日の仕事終わり、東京都内の居酒屋で待ち合わせ、顔を合わせると女性はA太さんより10歳近く年上。悪意を感じさせない親切そうな人だったといいます。

　A太さんを見た女性は、「清潔感あるし良い人そうだし、全然問題ないんじゃないですか！」。その後、食事やお酒をたしなみつつ、女性はその間しきりに「彼女いたことないなんて信じられない」とA太さんを持ち上げました。

「いや……、実際いたことないんで……」
「大学や職場が男性ばかりだからじゃないですか？」
「といっても、同期や同僚で彼女いるやつたくさんいますし……」
「出会いがないだけですよ」
「高校は共学でしたが何もありませんでした……」

“非モテ”にまつわる話はなかなかかみ合わず、否定ばかりのA太さんにしびれを切らした女性は、最後に言いました。

「まあ、A太さんまだ若いし。これからだよ。大丈夫だよ、絶対彼女できるって！」

　そこでA太さんは、ついに爆発してしまいました。

「そういう根拠のない励ましをされるのが一番嫌なんですよ……！　親切のつもりで言ってくれてるにしても、上から目線なんですよ。アドバイスでも何でもないじゃないですか。あなたは『非モテ男性にも優しいワタシ』って良い気分になるかもしれないけど、僕は惨めなだけですよ。そういう自己満足はやめてください！」

　結局それでオフ会はお開きになり、女性は「私の方が年上だから」と飲食代を全額払って帰りましたが、SNSではA太さんとやり取りすることは無くなったそうです。

＊　＊　＊

　女性同士のコミュニケーションでは、共感や同情は相手に対する好意として受け止められることが多いでしょうが、男性（A太さん）にとっては、あいまいな慰めにしかならなかったようです。

　もし仮に男性の悩み相談に乗る機会があったときには、同情や励ましよりも、できる限り具体的で実用的なアドバイスをするべきなのかもしれません。