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【あるある女図鑑vol.1】目撃!トンデモ結婚式 「構ってちゃん」なセンパイが大暴走、参列者ドン引き?

2023.7.30 LASISA編集部

女の“あるある”な生態に迫る企画「あるある女図鑑」。第1回は「参列者ドン引きの結婚式」です。

女の実態に迫る企画【あるある女図鑑】

参列者も思わずドン引きした結婚式とは?参列者も思わずドン引きした結婚式とは?

 女は実にナゾの生き物。笑ったと思ったら突然泣いたり、素直と思えば意地を張ったり。おしとやかに見えて大胆、謙虚に見えて強欲。あざと・匂わせ・マウンティング……。そんな“あるある”な女の生態に迫るべく、市井の人々からエピソードを収集しました。今回紹介するのは、「参列者ドン引きの結婚式」。

“自分大好き”な先輩がついに結婚!

運命の相手を見つけて結婚を決めた先輩運命の相手を見つけて結婚を決めた先輩

 東京都内に住むA子さん(30代、会社員)。5年ほど前に参加した、会社の先輩B美さん(当時30歳)の結婚式が今も忘れられないと言います。

 B美さんは先輩だけど、どちらかと言えば構っていてほしい“妹キャラ”。話題の中心はいつも自分がいいタイプでした。20代後半から婚活にいそしみ、女子会では後輩一同が、先輩の恋の一喜一憂を励ましたり慰めたりしてきたと言います。

 そんなB美先輩がついに結婚することになったのは、彼女が30歳の夏。挙式会場に選んだのは、国内有数の一流ホテルです。A子さんたちの勤務先からは片道2時間以上ある、都内の一等地でした。

「正直ちょっと遠いな、とは思ったのですが、確かにB美先輩が好きそうな会場という印象でした。昼前からの開始だったので、朝5時台に起きて身支度して、特急電車で現地へ向かいました」(A子さん)

 B美先輩は、参列の同僚女性たちに対して、事前にとある“注文”をしていました。それは「黒いロング丈のワンピースで来てほしい」というもの。理由は、式場の高砂席で集合写真を撮るとき、皆が黒い衣装ならB美先輩の純白のウエディングドレスがいっそう映えそうだから。

 A子さんはじめ同僚の何人かは、その日のために参列用の黒色ワンピースを新調しました。そのときからB美先輩に対する微妙なモヤモヤ感が、同僚たちの間にただよっていたそうです。

せ、先輩……! 奔放過ぎる披露宴の実態

思わずドン引きした参列者も……思わずドン引きした参列者も……

 チャペルでの挙式がつつがなく終わり、舞台は披露宴へ。朝が早かったからか、空腹を感じる参列者も少なくない時間帯でした。ドリンクと前菜が配膳され、新郎新婦が入場。二人からの開会あいさつが終わればいよいよ料理……と思いきや、そのあいさつが異様に長かったのです。

 マイクを取ったB美先輩が、満面に笑みを浮かべて語り始めます。「思えば今日まで、とても長い道のりでした」

 そこから延々と、二人のエピソードを披露。二人のなれそめ、二人の愛の強さ、困難を乗り越えたエピソード、新郎の好きな食べ物、いつもおそろいで身に付けているアイテム、仲直りのときの合言葉……。

「ようやく終わって乾杯が済むまで、20分以上掛かりましたかね。B美先輩、用意したあいさつ原稿一応を手に持ってましたけど、感極まったのか途中から原稿に目を落とさずひたすらしゃべり続けていました。もともと自分の話をするのが大好きなタイプだったのが、晴れの舞台でさく裂してしまったみたいです」(A子さん)

 乾杯が済んだ歓談の合間にも、随時、新婦の“スピーチ”が挟まります。今日の花嫁メイクのポイントや、選び抜いたウエディングドレスのこだわり、ブーケに込めた花言葉の意味まで、余すことなく今日の自分をPRしました。

「いろいろなエピソードを紹介することで、B美先輩なりに会場を楽しませようとしているんだろうなあとは思いました。でも、参列者はスピーチのたびに食事の手が止まるので、若干戸惑っていたんじゃないですかね」(A子さん)

「もちろん結婚式の主役は新郎新婦ですよ? でもそれにしても、ちょっと自分アピールが強過ぎるような……と感じてしまったんですよね。ご祝儀を払ってB美先輩をおもてなししに行ったかのような気分でした」(A子さん)

 もちろんB美先輩のお望み通り、黒いワンピースを着た同僚の女性たちで高砂席の周囲へ集まり、集合写真を撮りました。純白のドレスとお色直し後のカラードレス、どちらもばっちり撮り、その日のうちに全カットをB美先輩に転送しました。

 式の終盤、会場で上映された手作りムービーは、B美先輩が新郎に内緒で一人、新郎の実家を突撃訪問する内容でした。先輩自身の自撮りで展開され、義両親から新郎の話を聞きながら感涙するB美先輩が、終始大写しで上映されました。

「あの半日で一生分のB美先輩を味わい、おなかいっぱいって感じでした。あれ以来2年くらいは、職場の女子飲みにB美先輩は呼ばれなかったです。……新婚さんだし、飲み会には呼ばない方がいいよね(汗)! みたいな」(A子さん)

B美先輩、3つの“やらかし”を考える

あらためてチェック! 今回の“やらかし”あらためてチェック! 今回の“やらかし”

 ここであらためて、B美先輩の“やらかし”について考えてみましょう。

(1)会場選び
 結婚式への参列は、ヘアセットや衣装の準備、そしてご祝儀など、何かとお金が掛かります。そのため会場を決める際は、なるべく多くの参列者が行きやすい立地を選ぶことがホスピタリティーにつながります。

(2)参列者への“注文”
 参列者の衣装を新郎新婦が指定するのは、よほどのことがない限りしない方がいいでしょう。前述の通り、式への参列は想像以上にお金が掛かります。お願いするにしても「赤いハンカチを持ってきて」など、極力安価で準備できるものにとどめるのが正解です。

(3)披露宴の進行
 披露宴は、新郎新婦がこれまでお世話になった親族や友人、恩師らを、感謝を込めて、もてなす場でもあります。過度に「自分が自分が」という演出を盛り込むと、参列者が疲れてしまいかねません。相手の立場に立った内容を検討しましょう。

* * *

 一生に一度だからこそ、隅々まで自分のこだわりを詰め込みたくなるのが結婚式。でも下手をすると、参列者にとって“あしき思い出”として記憶される日になる恐れもあります。

 特に結婚式の準備期間、自分の気持ちが盛り上がっているときこそ冷静になって、会場の担当者や信頼できる友人から客観的なアドバイスをもらうのが得策と言えそうです。

※プライバシーに配慮し、実際の内容を一部変更しています。

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