“涙袋メイク”なぜ流行? 各メーカーこぞってアイテム投入 定番化した理由を「セザンヌ」担当者に聞いた
2023.7.13 LASISA編集部
近年注目されている「涙袋メイク」。各化粧品メーカーがこぞって専用アイテムを発売するトレンドはなぜ起きたのか? ベスコス受賞歴もある「セザンヌ化粧品」の担当者に話を聞きました。
ベストコスメアワードも部門を新設
メイクのトレンドとして近年注目されている「涙袋メイク」。下まぶたとも呼ばれる目の下のゾーンにハイライトや陰影を描くメイクです。各化粧品メーカーがこぞって専用アイテムを発売するほど白熱する涙袋は、なぜこれほど注目を集めるようになったのか? ベストコスメアワードも受賞したコスメブランド「セザンヌ化粧品」の担当者に話を聞くと、今こそトレンドとなるその理由が見えてきました。
美容サイト、口コミ投稿3000件超
大手美容サイト「@cosme(アットコスメ)」が毎年発表している「@cosmeベストコスメアワード」。メイクアップ・カテゴリーに「二重・涙袋ライナー」部門が登場したのは2年前の2021年です。
目のすぐ下にハイライトを入れることで涙袋の膨らみを強調したり、涙袋の下に影のようなラインを引くことで立体感を表現したり――。同部門にランクインしたアイテムには、いずれも1000~3000件超の口コミが投稿され、その人気ぶりがうかがえます。
2022年の「ベスト涙袋・二重メイク」を受賞したのは、セザンヌの「描くふたえアイライナー」。二重のラインをなぞるようにラインを描くことで目を大きく見せるほか、下まぶたの膨らみの下にラインを引くことで自然な涙袋を表現できるとうたう商品です。アットコスメの口コミでは「色も自然で描きやすい」「元からあったような涙袋が作れる!」などの使用感が寄せられていました。
涙袋メイクはいつから注目されるようになったのか? セザンヌの場合、2010年代後半に商品開発をスタートさせたと、同社の担当者は話します。
マスクを外したことで気になる面長
Q.涙袋メイクは、いつ頃からどのようなきっかけで注目し、商品開発をスタートさせましたか?
セザンヌ担当者「2010年代後半にナチュラルなメイクが流行した時期、アイシャドウの明るい色を下まぶたに塗布することで涙袋を表現していたかと思います。その涙袋メイクをより自然に見せるため『涙袋ラインも描ける』製品の開発をスタートさせました」
Q.涙袋メイク用アイテムの商品点数や売り上げは、近年どう変化していますか?
セザンヌ担当者「涙袋メイクが定番になり、当社でも年々アイテム数が増えています。メディアなどで紹介いただくケースも増え、売り上げの上位にランクインしている状況が続いています」
Q.涙袋メイクをすることで得られるメイクアップ効果や、上手に描くコツについて教えてください。
セザンヌ担当者「メイクアップ効果としては、目の縦幅が広がって見えたり、目元に立体感が出たり、目元が明るくなることでクマなどのお悩みが目立ちにくくなるなどの効果があります。上手に描くメイク方法は、自然に見えるよう描き過ぎたり塗り過ぎたりしないようにし、鏡を遠ざけて全体のバランスを調整することが大切かと思います」
Q.涙袋メイクアイテムは、どのような年代のユーザーが利用していますか?
セザンヌ担当者「若い世代の方の注目度が高いです。SNSから積極的に情報収集をする10~20代の割合が多いですが、(上記のような)メイクアップ効果を考えると大人世代も取り入れないともったいないなと考えています」
Q.涙袋メイクは、一時のトレンドではなく定番のパーツメイクとして今後も定着すると考えますか?
セザンヌ担当者「定着するのではないかと考えています。特に最近は、マスクを外す機会が増えたことで顔の“余白”を気にする声が多くなりました。涙袋メイクには、上記のメイクアップ効果に加えて中顔面(目から口までの顔の中心)を短く見せ、小顔で若々しい印象を与えるメイクアップ効果があります。メイク好きの層ではすでに定番になっているので、より幅広い方にも広がっていくと考えています」
コロナ後さらに加速する涙袋メイク
小顔や中顔面の短縮といったメイクアップ効果が得られる涙袋メイクは、新型コロナ禍が収束しつつありマスクを外す機会の増えたこのタイミングで、いっそうの注目を集めているようです。
若い世代はもちろん、大人世代の悩みにも応える涙袋メイク。今後も専用アイテムが各メーカーから続々と登場するものとみられます。
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