脱マスク時代、あなたのニオイは大丈夫…? 汗臭い原因を専門家にQ&A、対策グッズまで
2023.6.23 LASISA編集部
脱マスク時代で“びんかん鼻”になっている人も多いのではないでしょうか。夏本番、汗臭い原因を専門家が一問一答します。対策に役立つグッズまで。
汗臭い原因って?
脱マスク時代で他人のニオイはもちろん、自分のニオイも気にも敏感になっている人は多いのではないでしょうか? 夏本番を前に、汗臭い原因について渋谷スクランブル皮膚科・院長の下方征さんが解説しています。この夏にお勧めのニオイ対策グッズも紹介します。
ニオイの根源について、下方さんは「コロナ禍で運動不足や汗をかかない状態が続くと、汗腺の機能が鈍くなります。機能が衰えた汗腺は、ミネラルやアンモニアなどのニオイ成分が多い汗を出します。さらに体から出る皮脂やアカがニオイ成分の強い汗と混じり合い、皮膚の常在菌が分解する、もしくはそれらが酸化することでニオイが発生します。皮膚の表面がアルカリ性に変わることで常在菌が繁殖しやすくなり、ニオイの発生原因となります」と解説しています。
汗臭い原因を専門家にQ&A
Q.脇が臭うのはどういった人?
下方さん「汗腺の一つであるアポクリン腺が発達している人です。アポクリン腺から出る汗にはタンパク質、糖質、脂肪酸、アンモニアなどが含まれています。皮膚にいる細菌によってそれらの物質が分解されることで、ニオイの原因物質が生まれます。なにもケアをせず、汗をたくさんかいた後に放置してしまうと、アポクリン腺が発達していない人でもニオイは生まれます」
Q.ニオイの原因は汗だけにある?
下方さん「汗自体はもともと無臭です。ところが、汗が汗腺から皮膚の表面に出てきた際、皮膚の表面や毛穴の中にいる雑菌と混じり合うことでニオイが発生します。体の中でも特に足がニオイやすいのは、足に汗腺がたくさんある上に、靴の中は雑菌が発生しやすいためです」
Q.汗に種類があるって本当?
下方さん「体から出る汗は、エクリン腺または、アポクリン腺から出る汗の2種類があります。タンパク質、糖質、脂肪酸、アンモニアなどが含まれるアポクリン腺から出る汗はニオイがキツくなります。主に脇や胸、脚の付け根など、限られた箇所から出る汗です。脂質を元に作られているので少しベタベタしているところが特徴的です」
夏までにそろえておきたい対策グッズ
ニオイを元から防ぐ微粒子化された焼ミョウバンが配合された2つのグッズを紹介します。
「デオナチュレ ソフトストーンW」(写真左)は、スティックタイプになっているので手を汚さずに手軽にニオイケアできるのが特徴。朝に一回塗るだけで長時間効果を発揮してくれるので、忙しい人も習慣化できそう!
「デオナチュレ 足指さらさらクリーム」(写真右)は、汗吸収のさらさらパウダー(無水ケイ酸)が配合された足用処方のデオドラントクリーム。塗った直後からベタつかないのでシーンを問わずニオイ対策ができます。
脱マスクになって迎える夏本番に向けて、今から本格的にニオイ対策を行って快適な夏シーズンを迎えましょう♪
渋谷スクランブル皮膚科 院長。2004年名古屋市立大学医学部卒業。東京医科大学病院皮膚科勤務を経て2021年に渋谷スクランブル皮膚科を開業、複数の皮膚科専門医による総合的な皮膚の診療を行う。汗の悩みに関する治療経験多数。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医であり、労働衛生コンサルタントにも従事する。
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