【注目ワード】最近よく聞く“あの言葉”、ちゃんと説明できる?<環境問題編>SDGs、サステナブル、エシカル、アップサイクル
2023.4.30 HAZUKI
最近よく耳にするけど、どんな意味なのか実はよく分かっていない言葉、ありませんか? 今さら人に聞きづらい「注目ワード」の中から、今回は環境問題関連の4つを紹介します。
世界中で高まる環境意識
最近よく耳にするけど、どんな意味か実はよく分かっていないという言葉、ありませんか? 何となく知っているつもりでも、きちんと説明できるかというと自信がない、なんてことも。
今さら人に聞きづらい、注目のワードから、今回は環境問題関連でピックアップ。4つの言葉の意味について、あらためて確認しておきましょう。
「SDGs」ってどんな意味?
「SDGs」とは、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標で、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」を指します。2030年までに、各国がより良い世界の実現を目指すためのものです。
SDGsには17のゴール(目標)と、その目標の下に169のターゲット、さらに231の指標が定められています。
SDGsの核となる17の目標を、改めて読み込んでおきましょう。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
環境問題はもちろん、貧困、教育、ジェンダー平等、経済、まちづくりなど「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ために不可欠な取り組みばかりです。少しずつでも意識しながら日常を送りたいですね。
「サステナブル」ってどんな意味?
SDGsと並んでよく耳にするのが「サステナブル(Sustainable)」という言葉です。「サステナブルな社会の実現」といった表現を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「持続する」を意味する「sustain」と、「~できる」を意味する「able」がくっ付いたもので、「持続可能な」という形容詞です。SDGsの「S」もサステナブルを意味しています。
「持続可能」というのは、つまり「ずっと続けていける」こと。「サステナブルな社会の実現」とは、地球の環境や資源を壊さず、使い過ぎることもなく、美しい地球・世界を平和に維持していける社会を目指す、ということになります。
サステナブルな社会の実現に向けて、自分自身にはどんなことができるか、あらためて考えてみましょう!
「エシカル」ってどんな意味?
「エシカル」とは、「倫理的な」を意味する「ethical」という英単語。近年、日本でも見かけるようになりました。SDGsで目指しているサステナブルな世界を実現するためには、“倫理的な”行動の積み重ねが必要になります。
つまり、エシカルを意識した日々の行動の積み重ねから、サステナブルな社会の実現を生み出していくという考え方です。
環境問題に特化した具体的なエシカルな行動とは、例えば、環境に配慮して食品ロスを無くしていく努力や、ごみをなるべく出さない工夫、環境汚染につながらない消費行動などが該当します。
普段の生活の中でも、実践できそうなものがあるのではないでしょうか。一つ一つの積み重ねが、持続可能な社会の実現につながっていくのです。
「アップサイクル」ってどんな意味?
「アップサイクル」も、SDGsの取り組みと関連して、近年よく耳にするようになった言葉です。
似たような言葉に、なじみのある「リサイクル」があります。リサイクルはご存じの通り、廃棄物や不用品に一度処理を加えて原材料などの資源とし、新たな製品を作ること。捨てられた紙くずから再生紙などを作る取り組みがリサイクルです。
一方のアップサイクルは、原材料に戻すための処理をせず、不要になった製品そのものの特徴を生かして別のものを作り出すことです。
例えば、古くなった服に新しいアイデアやデザインを加えて、全く別の新しい製品に作り変えることを指します。近年では、ファッションの廃棄問題などから、アパレル業界でもアップサイクルが注目されています。
今や、日常生活の中で環境問題は無視できない問題です。それだけに、耳慣れない言葉が次々と登場するように感じるかもしれませんが、ニュースなどをチェックしてしっかりおさえていきましょう。
カナダ・トロント在住時代に、会社員として働く傍らライター業を始める。 帰国後、映画やドラマ、アニメなどの映像系CG制作会社に勤務しながら、さまざまなメディアで執筆。現在はフリーライターとして、海外での経験を活かし、ライティング・翻訳などを行っている。
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