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Z世代の若手DJにも人気! アナログ初心者もマニアも楽しめる! ほっこり系レコードショップで宝探し♪

2022.6.24 HAZUKI

ほっこりするバラエティー豊かな下町のレコード屋さん「downtown records」

「downtown records」にて、お宝を発見してテンション上がるAli君「downtown records」にて、お宝を発見してテンション上がるAli君

2軒目は、江東区東陽町にあるdowntown recordsへ。

 オーナーの土田義周(よしのり)さんは地元出身で、長らく大手のレコードチェーン勤務を経た後、この地に開店して18年目になるのだそう。こぎれいで落ち着いたおしゃれな店内には、よく見るとかなり多ジャンルなレコードが。

土田さん:
「店が小さいので、クラシック以外のオールジャンルです。本当はクラシックも扱いたいんですけどね。いろんな音楽があった方が自分も飽きないから(笑)」

 ジャズやヒップホップ、ソウルはもちろん、演歌や昭和歌謡、ロックや映画のサントラまでとにかくバラエティー豊か。お経のレコードなど、マニアックなものまで。

 さてAli君、早速お宝を発見した模様!

Ali君:
「これ、英語版もあるんですね! 視聴してもいいですか!? 小学生の頃に母親に教えてもらって以来僕の一番好きな映画なんです!

 この映画は人生のアンセム的な映画で、年を重ねるごとに見返しては新しい魅力を毎回発見しています。

 双子の女の子と、彼女達だけでなくそのお母さんとかも恋愛劇の主人公になっているんです。登場人物たちによる様々な恋愛模様が繰り広げられる、ロマンティックで明るくて素敵な映画なんです。

 当時、双子の女の子が好きだったことも、この映画が好きになるきっかけにはなりましたが、今ではそれ以上の魅力を感じています。作曲家“ミシェル・ルグラン”の音楽含め、『ラ・ラ・ランド』の元になった映画です」

真剣に視聴するAli君真剣に視聴するAli君

 かなり興奮気味! これぞ、レコードショップの醍醐味。掘って掘って、宝を見つけた時の嬉しさって、最高の達成感なんです。

 Ali君が見つけたのは、「ロシュフォールの恋人たち」というフランスのミュージカル映画の英語版のサントラでした。

土田さん:
「僕もこの映画大好きです。英語版はレアですね。イギリスとオランダと、全部で3、4ヶ国くらいでしか出なかったものなんですよ。フランス版は大きなポスターも入ってます」

「downtown records」オーナーの土田義周さん。「downtown records」オーナーの土田義周さん。

 レコードは初心者のAli君でしたが、この頃にはすっかりレコードの魅力にハマっていた様子。しかもこの日は偶然にも全品15%OFFセール中でした。ラッキーだね、Ali君!

土田さん:
「僕はね、どちらかというと音楽が好きというよりは、レコードが好きなんですよね」

 確かに、お店を見渡すほどに、レコード愛が伝わってきます。土田さんにとってのレコードの魅力とは?

佐野元春氏のバースデーセール。POPセットは土田さんお手製だとか佐野元春氏のバースデーセール。POPセットは土田さんお手製だとか

“アートワーク×音楽×ライナー”=レコードは総合芸術!

「レコードは総合芸術なんです。ジャケットがあって、音が出て、ライナーがある。その時代時代の一流の人が解説を書いていたりして、いろんな面で楽しむことができるのが魅力ですね」

 音もライナーももちろんですが、レコファンにとってはジャケットは大きな魅力の一つ。

土田さん:
「飾ってあるのは、ジャケットが気に入っているものです。ジャケットの印象で良い音楽を記憶したりとか。ジャケットが良いと、モノとしてのも魅力ですよね。

 僕は佐野元春が好きで、なぜ今日セールをやってるかというと、明日が佐野元春の誕生日で、明日は定休日だから今日思い立ってセールにしました(笑)!」

今は大学生になり、街を離れてしまった近所の子が中学生の時に手作りしてくれた物もお店に飾られています。下町情緒あふれる話。今は大学生になり、街を離れてしまった近所の子が中学生の時に手作りしてくれた物もお店に飾られています。下町情緒あふれる話。

 土田さん、意外にもとってもお茶目!大好きなレコードに囲まれ、自由にできることで、今はとても幸せだと言います。

 以前は海外にも買い付けに行っていたそうですが、現在は下取りと国内での買い付けが多いそう。コロナ以前は、海外でのシティポップブームなどもあり、週末になると外国からのお客さんでにぎわっていたそうです。

土田さん:
「日本のレコードには帯がついていて、あれは日本の文化なので、海外の人にとってはレアな価値があるみたいです。そういう価値を見出すお客さんと接するのも楽しいですね」

 今は夢が叶っている状態だという土田さん。これからも平和にお店を長く続けられればいいなと語ってくださいました。

 どちらのお店も、個性的な魅力があり、初心者もマニアも楽しめるお店です。レコードや音楽に詳しくなくても大丈夫!オーナーさんとのコミュニケーションから宝物を見つけられるかもしれませんよ!

 まだレコードの世界に触れていない人も、オーナーさんとの会話を楽しみながら、レコードの魅力を見つけに訪れてみてください。

 レコードの選び方などわからなくても大丈夫。オーナーさんに相談したり、視聴もできるので、あなた好みの“宝物”を見つけてみてはいかが?

■お問い合わせ
「HAL’S Record」
http://www.hals-jazz.com/

「downtown records」
http://downtownrecords.jp/

◯出演
・Ali君
Instagram:@anm.lab
・naovillan君
Instagram:@naovillan

著者 HAZUKI

カナダ・トロント在住時代に、会社員として働く傍らライター業を始める。 帰国後、映画やドラマ、アニメなどの映像系CG制作会社に勤務しながら、さまざまなメディアで執筆。現在はフリーライターとして、海外での経験を活かし、ライティング・翻訳などを行っている。

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