Z世代の若手DJにも人気! アナログ初心者もマニアも楽しめる! ほっこり系レコードショップで宝探し♪
2022.6.24 HAZUKI
ちかごろ、Z世代の間でジワジワと再燃するアナログレコードブーム。レコード初心者も、ヘビーユーザーも楽しめるレコードショップに潜入してみました。発明以来廃れることのない、その飽くなきレコードの魅力とは?
さあ、宝探しに出かけよう!
ちかごろ、Z世代の間でジワジワと再燃するアナログレコードブーム。今回は都内クラブやDJバーなどで活躍する若手のDJたちをお供に、レコード初心者も、ヘビーユーザーも楽しめるレコードショップに潜入してみました。
発明以来廃れることのない、その飽くなきレコードの魅力とは? もちろんほっくほくでお買いものもしちゃいました!
レコード派DJのnaovillan君(23)、デジタル派DJのAli君(23)の2人の現役DJと、アナログレコードの魅力に迫るべく、新宿の「HAL’S Record(ハルズレコード)」、東陽町の「downtown records(ダウンタウンレコード)」へお邪魔しました。
さて、2人はお宝に出会えるかな?
人生山あり谷あり。レコード愛が紡いだ老舗 「HAL’S Record」
まずは、新宿駅から近い「HAL’S Record」へ。
オーナーの池田晴彦さんにお話をお聞きしました。こちらは創業22年の老舗で、有名なジャズ専門店。奥深いジャンルですが、以前も音楽に携わるお仕事をしていたのでしょうか?
池田さん:
「ここをオープンする前は、30年くらい旅行会社に勤めてたの。ある時、同僚に一緒に飲食店をやろうと誘われて、僕が先に会社を辞めたんだけど、誘ってきた本人の気が変わって(笑)。
僕は辞めちゃったし、退職金もあっという間になくなっちゃって、何かしようっていう時に、レコードが好きだから始めたのねこれしかやることがなかったの(笑)」
突然人生がガラリと変わってしまった池田さん。最初はコレクションを手放すところからのスタートだったようです。
当初は別の場所で開店準備をしていたところ、ある日火事になってしまい、レコードも燃えてしまうというハプニングもあったとか。まさに人生山あり谷あり。
せっかく集めたコレクションを手放すなんて、寂しくなかったのでしょうか?
池田さん:
「全然!当時4000枚くらいあって、高額になる価値のある物もあったから、売るしかないなって(笑)。ジャズ喫茶もいいなって思ったけど、売る方がいいって思ったんだよね」
池田さんにとってレコードはまさに財産。そんな池田さんの話に、Ali君とnaovillan君も、見つけたお宝片手に興味津々。
レコードが導いた人との出会い
ジャズそのものが幅広いジャンルなだけに、お店に並ぶレコードも実に幅広い! やはり海外にも買い付けに行っていたのでしょうか?
池田さん:
「開店後まもなく、近所の知り合いのレコード屋さんが、『明後日からヨーロッパ行くから一緒に来るか?』って声かけてくれて、現地集合で行ったの! そこから2週間ほどヨーロッパ中の各都市を回っては日本にレコードを送って、というのを繰り返しましたね。楽しかったけど、大変だったなぁ!」
その後、多い時は年に10回以上もヨーロッパに通い、いつしか現地に知り合いが増え、仕入れも安定してきたそうです。
波乱万丈ながら、ジャズレコードを武器に歴史を積み上げてきた池田さん。以前は店舗を増やすことも考えたそうですが、今は一つのお店を丁寧に長くやっていきたいとお話ししてくださいました。
naovillan君にお買い物したレコードについて語ってもらいました。
naovillan君:
「今回購入したのは、沖縄を旅した時に出会って好きになった『GERRY MULLIGUN MEETS STAN GETZ』と“マーヴィンゲイ”の名曲『What’s going on』のカバーが入っていた“弘田三枝子”さんのレコード『MY FUNNY VALENTINE』です。
旅行先でレコードを購入すると、旅の思い出と結びついてアーティストへの思い入れも強くなります。“弘田三枝子”さんのは名曲のカバーでありながら、マーヴィンの良さを壊さず、個性が出ていて良かったです」
カナダ・トロント在住時代に、会社員として働く傍らライター業を始める。 帰国後、映画やドラマ、アニメなどの映像系CG制作会社に勤務しながら、さまざまなメディアで執筆。現在はフリーライターとして、海外での経験を活かし、ライティング・翻訳などを行っている。
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