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【地震の備え】何から始めれば?「ローリングストック」と「防災ポーチ」なら今すぐできる!

2025.7.3 夏木紬衣

地震対策につながる備えとしてなにをすればいいのか? 具体的なアクションをおさらい!

まずは住まいの状況を把握しよう

地震の備え地震の備え

 2024年8月8日、宮崎県沖の日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生し、初の「南海トラフ地震臨時情報」が気象庁から発表されました。マグニチュード8から9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は約80%とされ、地震への備えや対策が重要視されています。地震対策につながる備えとしてなにをすればいいのか、具体的なアクションをおさらいしておきましょう。

(1)転倒・落下しやすい家具のチェック
 家具の配置を工夫したり、転倒しないよう固定したりして、地震による影響を受けにくい居住空間を作りましょう。地震による怪我の原因は、家具類の転倒・落下・移動によって生じる割合が約30%〜50%を占めています。家具の転倒や落下による直接的な影響だけではなく、ストーブやヒーターなどの暖房器具に家具が転倒することで、火災が発生する二次被害も挙げられます。転倒した家具で出入口がふさがれてしまうと、避難や救出に時間がかかってしまうリスクも高まります。

(2)ハザードマップで住まいの危険度をチェック
 自治体のホームページで公開されているハザードマップを参照して、自宅エリアが津波や洪水、土砂災害の危険性があるかどうか確認しましょう。周囲の危険性が高いときは、避難所の場所を知っておくのが大切です。危険性が低い場合は、地震が起こったとしても自宅で生活を継続する「在宅避難」ができます。

(3)家族間の安否確認・連絡手段をチェック
 局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、電話番号を知っていれば伝言を再生できる「災害用伝言ダイヤル」。携帯電話からインターネット経由で伝言を登録し、自分の電話番号を知っている人が情報を閲覧できる「災害用伝言板」などのシステムがあります。LINEのプロフィール画面の設定から「ステータスメッセージ」を編集することで、家族に伝言、安否を伝えられる機能も。どのツールを使って情報を共有するのか、あらかじめ話し合っておくと冷静に対処できるはずです。

ちょっと買い足す「ローリングストック」で備蓄習慣

 ローリングストックとは「蓄える」→「食べる」→「補充する」を繰り返し、常に一定量の食品を蓄えておくことです。カップ麺やインスタント味噌汁、缶詰など少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費します。食べたらその分を買い足すことで、無理なく“備蓄習慣”が身に付きますよ。

 熱源であるカセットコンロ、飲み水は必ず用意しておきたいところ。エネルギー源となるパックごはんやカップ麺、たんぱく質源となる魚介の缶詰やコンビーフを蓄えておくのがおすすめです。

枕元に置いておきたい「防災ポーチ」

 防災ポーチとは、地震が起こったときにすぐ手にしておきたい、最低限の備えをまとめたアイテムです。枕元に置いておけば、家具が転倒して室内が荒れたり、暗闇で手元が見えにくくなったりしても、すぐ手に取ることができます。非常用の防災リュックにたどりつくまでのつなぎとして、便利なアイテムです。防災ポーチには、折りたたみスリッパ、小型の懐中電灯、メガネ、軍手など、命を守るために必要な最低限のアイテムを入れておきましょう。

【まとめ】
 地震にあったとき落ち着いて対処するには、日ごろの備えが大切です。家族間の情報共有と、無理なく続けられるローリングストック、防災ポーチの準備によって、地震の備えを万全にしておくと安心です。

美容&ライフスタイル系ライター 夏木紬衣

美容や食など、くらしにまつわるテーマを中心にコラムを執筆。 好きなものや思い出をNotionにまとめがちな記録魔。パンとコーヒーラバーなので週末のパン屋・カフェめぐりがいとしの時間。化粧品検定1級、化粧品成分検定1級を有する。

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