LASISA

Search

【2025年上半期】売れた物ランキング!1位はやっぱり“米”だった!2~4位は…?コロナ禍で“売れなかったもの”がランクイン

2025.6.30 LASISA編集部

インテージが「2025年、上半期売れたものランキング」を発表しました。

2025年上半期にイチバン売れた物は…やはり「米」

2025年上半期にイチバン売れた物は…やはり「米」2025年上半期にイチバン売れた物は…やはり「米」

 インテージが、全国約6000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+(R)(全国小売店パネル調査)をもとに、日用消費財の中で何がより売れたかを、推定販売金額の伸びから振り返る「2025年、上半期売れたものランキング」を発表しました。

 2023年頃から本格化してきた物価高。昨夏頃から価格が高騰し、生活者に大きな影響を与えてきた米が1位に。。昨年上半期は9位、昨年全体では3位と順位を上げ、今年上半期では前年同期比で184%、2位以下に60ポイント以上をつけています。スーパーから米が消え、ついには備蓄米の放出が行われるなど、国民の最大の関心事の1つにまでなっています。米関連では8位にもパックご飯などの米飯類が115%で入りました。

 米は、いつ頃から大きく販売金額が伸びていたのでしょうか?価格の大幅値上がり前の2023年同月を基準に、販売金額の動きを月別で見てみましょう。2024年は年初から100%を上回っていましたが、米不足が大きな話題となった8月頃に1つのピークに。新米が流通する秋に向けて落ち着くと見られましたが、9月から再度上昇が続き2025年2月には2倍超、5月には231%に達し、今後も目を離せない状況が続きそうです。

 2位に入ったのはおしろい(120%)。年々強くなる紫外線に対応したものや、化粧の上から塗りなおせるものが人気を集めて、コロナ前の2019年に比べると136%と4割近い増加となりました。3位・美容液(119%)は、アンチエイジングなどをうたった高価格帯の商品の伸びが寄与して、こちらもコロナ禍前の水準を超えています。4位・パック(119%)は昨年上半期1位、全体でも2位の2024年を代表する商品で、毎日使う新しい形が定着するなどして人気を持続しています。

 化粧品は新型コロナが国内で確認された2020年、そして翌年の2021年と、外出自粛やマスク着用などもあり大幅な売り上げ減となっていました。ただ人々が外に出るようになり、さらに海外から過去最高の旅行客が訪れるなどのインバウンド需要もあって急回復。化粧品全体では2019年同期に比べ103%となっています。特に基礎化粧品は110%とコロナ前に比べて1割増加しています。

 5位のカルシウム剤(118%)は外国人旅行客にも人気で好調、9位・リップクリーム(115%)、10位・ハンド&スキンケア(114%)もインバウンド需要が後押ししました。6位・玩具メーカー菓子(117%)は、様々なIP作品の商品が好調で今年も上位に。コロナ禍の巣ごもり時にはマンガやアニメで人気となった商品が需要をけん引し、加えて昨今の推し活ブームにも乗り、販売金額は6年で2.5倍にも膨らんでいます。腸活需要を取り込んだ7位のココア(116%)など食品・飲料が上位15位までに8つと過半数を占めています。

過去3年間のトレンドを振り返ってみると、コロナの影響が色濃かった2022年、2023年上半期でしたが、2024年は外出需要とインバウンド、それに値上げの影響が大きかったことが分かります。そして今年は、その流れを受けつつも、米の強烈な値上げが加わった形となりました。

一方、販売苦戦したものは…?

 今年上半期、販売苦戦したランキングも見てみましょう。1位・オートミール(78%)は健康需要を取り込みコロナ禍に大きく数字を伸ばしましたが、その反動が出た形に。それでも2019年に比べると7倍以上の販売金額となっています。同じように2位・検査薬(78%)はコロナ用の抗原検査キットの売り上げが落ち着いたこと、4位・乳酸菌飲料(87%)もコロナ禍に売れた睡眠訴求する商品の需要が一巡し前年マイナスになっていますが、2019年に比べると大幅なプラスとなっています。5位・新ジャンル(87%)は酒税法の改正による値上げで苦戦が続きます。他にも販売金額の減少が続く商品などが、ランキングに入りました。

tags

この記事の関連タグ

recommend

こちらもおすすめ