“平成のモテ女”《さとう珠緒》にみる、 “モテるけれど、結婚はできない”女性の本音について
2025.6.27 おおしまりえ
“平成のモテ女”で知られる、タレント・さとう珠緒さんからみる、“モテるけれど、結婚はできない”女性たちのリアルを深掘ってみる。
“結婚してみようか”と思ったけれど…揺れる乙女心

「結婚したい気もするけど、このままでいい気もする」そんな複雑な心境を語ったのは、かつて“ぶりっ子キャラ”で一世を風靡したタレント・さとう珠緒さん。50代になった今も独身を貫く彼女の言葉が、最近小さな話題を呼んでいます。
“モテるけれど、結婚はできない”。そんな彼女の現在と、悩んだ30代から見える、モテるけど結婚までたどりつかない正体について、考えてみたいと思います。
さとうさんが、2025年6月13日に配信されたABEMAの番組「脳汁じゅ~す Season2」に出演した際、結婚について赤裸々に語るシーンがありました。「この人と結婚したら話題になるかも」と、30代の彼女は、かつて交際していた芸能人との結婚を一度は考えたことがあったそう。
しかし最終的には「そんなことで大事な人生を私に使われたら悪いなと思って」と思い直し、その一歩を踏みとどまったといいます。
このエピソードは、ただ“モテる”だけでは結婚に至らない理由を、私たちに静かに教えてくれています。モテるがゆえに選択肢が多くなり、相手への配慮も強くなる。それが逆に、決断を鈍らせる要因になるのです。
“モテるのに結婚できない女性”に共通するもの
「綺麗だね」「モテそう」と言われるたびに、モテる女性はその瞬間、自分には恋愛に困る要素なんてないし、いつだって結婚できると思ってしまうかもしれません。ですが、現実はそう単純ではありません。
モテる女性の中には、結婚に踏み切れずにズルズルと独身を続けてしまう人が一定数存在します。その理由には、いくつかの共通点がありますので解説します。
(1)理想が高くなる
過去の恋愛経験が豊富なぶん、元彼との比較を無意識にしてしまいがちです。その結果、理想がどんどん細かくなり、まだ見ぬ“タラレバ”の幻想を追いかけてしまいがちです。
(2)妥協が難しい
「もっといい人が現れるかも」と思うと、「やっぱりこの人と」という、腹をくくる選択がしにくくなります。また今の相手に不満があると、その選択を妥協と考え、決められずに目の前のチャンスを逃してしまうのです。
(3)恋愛と結婚のギャップが生じる
恋愛の延長線上に結婚はあることが多いですが、恋愛から結婚となると、関係性は代わり、求めるものも変わります。そのギャップが上手く想像できず、相手との生活に踏み出せずに、決断をできない女性は一定数存在します。
(4)低い自己肯定が邪魔をする
また、自己肯定感のバランスも鍵を握っています。いくら褒められても、「私に本当にそんな価値があるの?」と疑ってしまい、相手を疑って一歩踏み出せないのです。また不安が、相手への過剰な期待や依存、関係の崩壊につながってしまうことも少なくありません。
モテを無駄にしないために大切なこと
モテることは確かに武器ですが、その扱い方次第で未来は変わります。では、モテというチャンスを結婚につなげる一歩にするためには、どんな心構えが必要なのでしょうか。
(1)自分の魅力を“客観的に”認識する
まずは「なぜ私はモテるのか?」を冷静に見つめてみましょう。第一印象の良さ、雰囲気の柔らかさ、相手に安心感を与える性格など、どれも立派な長所です。それを自信とし、「私は誰かに選ばれる価値がある」と思えるようになると、モテに対して必要以上に振り回されなくなります。
(2)“選ばれる”のではなく“選ぶ”姿勢を持つ
恋愛の主導権を相手に預けすぎていませんか? モテるからといって、自分にふさわしくない相手や要求まで受け入れてしまうと、あなたは知らず知らずのうちに疲弊するかもしれません。恋愛も結婚も人生すらも、「私が選ぶ」という意識を持つことで、対等で健全な関係を築き、自分らしい選択が取りやすくなります。
(3)恋愛=自己価値の証明にしない
「彼に愛されている=私には価値がある」と考えてしまうと、愛されなくなったときに自己肯定感が崩れます。恋愛はあくまで人生の一部であり、自分の価値は恋愛以外の分野にもたくさん詰まっているはずです。恋愛にすべてを預けない姿勢こそ、安定した結婚への近道になります。
【まとめ】
さとう珠緒さんのように、モテるけど結婚できないと悩む女性は、世の中にけっこういます。むしろその葛藤は、あなたが“誰と人生を歩むか”を真剣に考えている証でもあります。モテた過去に囚われるのではなく、いまの自分と向き合い、誰かに選ばれるより“私が選ぶ”未来へ。そこにこそ、心から安心できる結婚が待っているのかもしれません。
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