9割が物価高の影響を実感…“節約術”は《お弁当作り》栄養をとりながら、食費を抑えるには?
2025.6.23 natsu
物価高の中「食費がかかりすぎている…」と悩んでいる人は多いはず! そこで、節約につながる「お弁当作り」のコツを紹介します!
物価高の影響で生活が厳しいという人も多い

毎日のように耳にする「物価高」のニュース。食料品の値上げが相次ぎ、スーパーで「こんなに少ししか買っていないのに……」と感じることが増えていませんか。
物価が上がる中で、家計を守るには食費の見直しが欠かせません。とはいえ、「外で買ったほうが手軽だし、自炊って本当に安いの?」「お惣菜の方がコスパがいいのでは?」と迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、簡単・おいしい・節約できる「お弁当」に注目しました。日々のランチ代をぐっと抑えつつ、しっかり満足感も得られる、お弁当の工夫やアイデアをご紹介します。
「SOMPOダイレクト損害保険」が実施した「物価高による家計への影響を調査」を参照してご紹介します。調査は2024年12月、全国の20歳以上の男女1042人を対象に行ったものです。この調査によると、「あなたのご家庭では最近の物価高により、どの程度影響を受けていますか」との質問に対し、40.1%が「非常に影響を受けている」、46.6%が「やや影響を受けている」と回答しました。実に9割近くの人が物価高の影響を実感していることがわかります。
さらに、「物価高で最も家計の負担になっている費用は何ですか?」という質問では、62.2%が「食費」と回答。多くの家庭で、毎日の食事が家計を直撃していることが明らかになっています。
購入するのと自炊とどっちが安い?
食材の値上がりが続く中で、スーパーに並ぶお惣菜やお弁当を見て「作るよりもこっちのほうが楽で安いかも……」と思ったことはありませんか?
「リクルート」が2024年年1月17日~2024年2月2日に実施したアンケート(有効回答数5590件)によると、手作りのお弁当にかかる材料費は約390円でした。一方、スーパーなどで販売されているお弁当の価格はおよそ600円です。社食でも500円前後と、手作りのお弁当に勝るコスパの良い食事はなかなか用意できません。コンビニのカップラーメンとおにぎりで済ませれば440円程度にはなりますが、それを毎日続けるのは栄養も偏ってしまい、おすすめはできません。
栄養素もバランスよくとることができ、なおかつ安く済ませられるのは圧倒的に手作りのお弁当のほうだということがわかります。物価高はいつまで続くかわからず、給料も急には上がりません。収入に期待できない今、手作りのお弁当は節約と栄養バランスを兼ね備えた最適な手段だといえるでしょう。
簡単に・おいしく・節約できるお弁当
お弁当を作るとなると、つい「毎日きちんと作れるかな」「品数を多くしないといけないのでは」と身構えてしまう人も多いかもしれません。しかし、以下のお弁当作りの手順さえ押さえれば、手軽でおいしく、節約につながるお弁当生活は誰でも無理なく続けられます。
(1)お米の代用品を使う
主食であるお米の価格は上昇し続けており、食費を圧迫する要因にもなっています。食費を節約するためには、お米の使い方がポイントになってきます。たとえば、お米に麦や玄米、雑穀などを混ぜてかさを増すのもお米の消費量を抑えられます。お米単体で食べるよりも栄養価や食物繊維がアップするのもうれしいポイントです。
お米の代用品を検討してみるのもひとつの方法です。カリフラワーライスは、カリフラワーをお米のサイズに小さく粉砕してお米代わりに食べられる主食として代用できます。オートミールは栄養価も高く、食物繊維も豊富なので、お米の代わりとしてだけではなくダイエット目的としても使用できます。
(2)材料費を抑える
全体的な食費の軽減には、材料を買う場所や頻度を見直すことも大切です。業務スーパーや、プライベートブランド商品などは、一般に出回っている食材より安くて量が多い商品が数多く販売されています。
ちょこちょこ買い足すのではなく、週末一気にまとめ買いをしたり、特売の日にまとめて買っておいたりすることで食材の単価を抑えることが可能です。食材を買う際には、必ず在庫チェックも行ってください。無駄買いが減り、食材ロスも防げます。
(3)「冷凍お弁当」のストックを作る
お弁当を一食ずつ毎朝作るのは大変! という場合には、冷凍お弁当のストックを作ってみましょう。休みの日に、平日食べる分のお弁当を作っておけば、朝にレンチンするだけですぐ持っていけます。職場でお弁当を温められる場合は、凍ったまま持っていけば保冷剤の必要もなく、衛生面でも安心です。
冷凍お弁当ストックでは、凍らせても水分が出にくい食材を選ぶことも大切です。野菜ではコーン、アスパラ、きのこ類、小松菜、ブロッコリー、人参やごぼうなどの根菜類が冷凍に向いています。お魚は赤魚やシャケ、タラ、サバなど。お肉なら豚の薄切り肉や豚バラ肉、鶏もも肉、挽き肉がおすすめです。
【まとめ】
完璧を目指す必要はありません。少しの工夫と自分に合ったやり方を見つけることで、お弁当作りは「面倒」から「楽しい節約習慣」へと変わっていきます。無理なく、気軽に始めてみてはいかがでしょうか♪
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