「実家が事故物件になるかも…」子ども世代の2人に1人が“危機感”どんな瞬間に感じた?
2025.6.12 LASISA編集部
実家を離れて暮らしていると、「親が孤独死したり事件・事故に巻き込まれたりして、実家が事故物件になるかもしれない」という不安を抱える人も多いのではないでしょうか。
実家が事故物件になるかもしれないと感じた瞬間は?

実家を離れて暮らしていると、「親が孤独死したり事件・事故に巻き込まれたりして、実家が事故物件になるかもしれない」という不安を抱える人も多いのではないでしょうか。「訳あり物件買取ナビ」を運営するAlbaLinkが「実家が事故物件になるかもしれないと感じた瞬間に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。調査は、2025年5月27日~6月10日の期間、実家から出て暮らしている451人を対象にインターネット上で行われました。
まず「将来的に実家が事故物件になるかもしれないと思ったことがあるか」を聞いたところ、回答はほぼ半々で「ある」が50.1%となりました。危機感をもっている人が半数に達しており、事故物件の存在が事故物件化のリスクが広く認識されているとわかりました。
実家が事故物件になるかもしれないと感じた瞬間の1位は「親が一人暮らししている(10.6%)」でした。親を見守る存在がいないことが原因で事故物件化の不安を抱える人が多くなっています。
・去年の11月に父親が亡くなり、母親が一人で暮らしているため、孤独感や不安感が増していないか心配(30代 男性)
・母が早逝して父が一人暮らししているため、万が一のことがあっても、誰も気づかないまま日数が経過してしまう可能性が高い(40代 女性)
・母親が施設に入り、父親が一人暮らしになった。父親の状態を確認する方法が少なく、いきなり倒れたらと思うと不安(50代 女性)
など、不安の声が寄せられました。
2位は「親が高齢」でした。高齢になると、病気や自宅内での転倒事故などのリスクが高まります。若者にとっては些細な転倒事故でも、高齢者だと起き上がれなくて、そのまま孤独死につながる可能性が考えられます。体力が低下して片付けや掃除が難しくなると、室内が散らかってさらに転倒しやすくなるうえ、室内が不衛生になって建物の傷みが早くなることも。高齢になった親を心配しつつも、常にぴったりはりつくわけにはいかないというジレンマを抱えている人もいました。
3位は「身近で孤独死があった」でそた。孤独死で発見が遅れると、事故物件化の直接的な原因になります。実際に近所や親族の家などで孤独死を経験したり聞いたりして、不安が増した人も多いとわかりました。身近で起きると、「自分の親にも起こりうる」「他人事じゃないな」と強く感じるからです。身近にあった孤独死の事例と親の境遇が似ていて、危機感を覚えた人も。孤独死まではいかないまでも、「親戚が自宅内で倒れているところを発見され、救急搬送された。もう少し遅かったら危なかったかも」という事例もありました。
また、「実家の事故物件化を防ぐためにどのような方法をとっているか」という問いには、「連絡をとる(44.6%)と回答した人が最も多く、僅差の2位は「様子を見に行く(43.5%)」でした。
実家や親の状況を気にかけつつも、頻繁な訪問や同居が難しい場合には、連絡したり外部サービスを利用したりするのが、現実的な選択肢です。
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