【アットコスメ】2025上半期“ベスコス”を発表! 物価高の中、以外な商品が選出!? 1〜10位「花王」「SK-Ⅱ」「&be」ほか
2025.6.11 LASISA編集部
「@cosmeベストコスメアワード2025上半期新作ベストコスメ」が発表されました。発表会の様子や、受賞した10商品の傾向を解説!
【アットコスメ】2025上半期“ベスコス”に選ばれたのは…

「アイスタイル」が、「@cosmeベストコスメアワード2025上半期新作ベストコスメ」発表会を、2024年6月11日(水)に東京都(港区)にて開催しました。
発表会では、TOP10に選出された商品の傾向に加えて、入賞のコスメから見える消費者のニーズや、トレンドの傾向などが解説されました。
2025年の上半期「総合大賞」は、「花王」のヘアケア商品「THE ANSWER スーパーラメラシャンプー&EXモイストトリートメントFOR DAILY DAMAGE」が選出され、シャンプートリートメント史上初となる受賞を飾りました。
直近5年の上半期「総合大賞」を受賞したコスメを振り返ると、2020年「ランコム クラリフィック デュアル エッセンス ローション」、2021年「キャンメイク プランプリップケアスクラブ」、2022年「ファンケル マイルドクレンジングオイル」、2023年「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」、2024年「アテニア スキンクリア クレンズ オイル アロマタイプ」といったように、スキンケアやメイクアップが交互に受賞している中、今年はヘアケアが消費者から注目を集めるという新たな展開を見せました。

「総合大賞」に輝いた「THE ANSWER スーパーラメラシャンプー&EXモイストトリートメントFOR DAILY DAMAGE」は、花王が100年の研究成果と謳った成分重視のヘアケアブランドです。“塗り洗い”という新提案がSNSや口コミを通して話題となり、認知が広がった商品です。
会場には、総合大賞ブランド担当者として、花王からヘアケア事業部ブランドマネージャーの野原聡さんが登壇しました。野原さんは今回の受賞について「シャンプーコンディショナーで史上初の総合大賞という栄誉ある賞をいただきまして本当に光栄に感じております。メイクアップやスキンケア、あまたあるコスメの中でヘアケアそして我々のブランドが選ばれたことに驚いているのと同時に、一同喜びを分かち合っております。今回の受賞は、生活者の美容関心領域がメイクアップやスキンケアを超えて、ヘアケアにもよりよいものを求めたいというニーズが広がっているといった現れであると認識しています。今後も確かなブランド、確かな技術で美容業界を盛り上げて参りたいと思っています」と喜びを語りました。
物価高の中でも高価格帯コスメが支持されるワケ
物価高が続く昨今、消費者たちはコスメ選びに対してより一層シビアになっていることがうかがえます。今回1位を受賞した「THE ANSWER スーパーラメラシャンプー&EXモイストトリートメントFOR DAILY DAMAGE」の価格は1600円台とヘアケア商品の平均で見ていくと高価格帯のコスメに位置づけられます。なぜ消費者たちは、高価格でも支持したのか?
アットコスメが行った「高価格帯の化粧品」に関する※アンケート調査の結果を見ると、「高価格帯の化粧品は、失敗のリスクが少ないという安心感がある」という設問に対して「そう思う」9.2%、「ややそう思う」32.7%を合わせた合計が41.9%と半数に近い結果となっていました。化粧品に対する判断軸が定まっていない若年層や、肌の曲がり角が気になり出して化粧品の見直しを行う30代は特に、価格帯でコスメを判断する傾向が強いのかもしれません。
※調査は2025年5月20日〜21日、15〜69歳の「@cosmeプロデュースメンバー(女性)」6909人を対象にしたものです。
2位〜10位に選ばれたコスメは?

「総合大賞」に輝いた「THE ANSWER スーパーラメラシャンプー&EXモイストトリートメントFOR DAILY DAMAGE」に続く、2位は「コスメデコルテ ルージュデコルテ クリームグロウ」5000円〜、3位は「&be ブラックスポンジ」700円〜、4位は「エスケーツー ジェノプティクス インフィニットオーラエッセンス」2万〜、5位は「ルルルン ハイドラ AZマスク」2200円〜、6位は「ジバンシイ プリズム・リーブル グロウ・セラム・ファンデーション」7300円〜、7位は「エスケーツー アルテミューン パワライジング セラム」9000円〜、8位は「ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ ローズ+」3600円〜、9位は「HAKU メラノフォーカスIV」1万円〜、10位は「ロージローザー パウダーファンブラシ」1100円〜というラインアップでした。
1〜10位に選出されたアイテム全般を見ると、平均価格6050円と高めの印象です。全体的に、スキンケアやベースアイテム、スポンジやブラシといったコスメツールなど、実用性のあるアイテムが多い印象です。また、圧倒的に“色物”が少ないという結果が見て取れます。2位に「コスメデコルテ ルージュデコルテ クリームグロウ」がランクインしていますが、商品の特徴を見ると“うるおいが持続するスキンケアルージュ”となっているので、日常使いしやすいという点から、選出されたと予測できます。このような結果から、消費者は“保守的なコスメ選び”をしているように見受け取れます。金額にシビアになっていると同時に、“無駄使いを減らしたい”という背景を強く感じるコスメラインアップでした。
また、昨今ではメイクアップアーティストの個人チャンネルを通して、プロのコスメテクニックを、誰でも気軽にSNS上で視聴できることから、化粧の基礎であるスキンケアやベースメイクに力を入れる人が増えているのも、今回の結果に直結しているのかもしれません。
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