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改正法でキラキラネームが消滅する…!?「名前の読み方」が制限へ「「判断が難しそう」「不公平では」困惑の声も

2025.6.10 LASISA編集部

2025年5月、戸籍法の改正法が施行され「名前のよみ方」が戸籍に登録されることになりました。これからの名付けに大きく関わるこの改正法。ママたちはどのように考えているのでしょう。

改正法でキラキラネームが消滅する!?

改正法でキラキラネームが消滅する!?改正法でキラキラネームが消滅する!?

 2025年5月、戸籍法の改正法が施行され「名前のよみ方」が戸籍に登録されることになりました。名前のよみ方として認められるのは「氏名に用いる文字のよみ方」として一般に認められているもののみで、これまで使われていたよみ方が、今後は名前のよみ方として認められなくなる可能性があります。これからの名付けに大きく関わるこの改正法。ママたちはどのように考えているのでしょう。

 ベビーカレンダーが、子育て中のママにアンケートを実施し、赤ちゃんの名付けについて調査を行い、その結果を発表しました。調査は、2025年3月と5月に、ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した人を対象にインターネット上で行われました。

 今回の改正法の賛否について、「強く賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせ85.93%の人が賛成の意向を示しました。「よみやすく、書きやすく、変換しやすいという点で良いと思う」「ある程度の自由は確保されていると思うので、制限されても問題ない」「自分が珍しいよみ方をする名前で苦労したので、フリガナの規律は子どものためになると思う」などの声が寄せられました。

 一方で「強く反対」「どちらかといえば反対」と回答した人は約14%。「親が付けたいと思う名前が付けられない可能性があるから」「そのよみ方になる深い意味や思いがあるかもしれないから」「今までの子どもには名付けられた点で不公平になり、よくないと思う」「少し寂しく感じる。なぜ多様性を尊重される今になって法改正の必要があるのか疑問」など、社会全体としての「ルール」は必要としつつも、個人の表現の自由や多様性を「否定したくない」とする意見が存在することがアンケート結果から見えてきました。

 名前のよみ方で困った経験の有無を尋ねたところ、
・他人の名前がよめず困ったことがある 64.2%
・自分の子どもの名前が正しくよまれず困ったことがある 4.3%
・よめない・よまれないどちらの経験もある 9.2%
・特に困ったことはない 22.3%
という結果になりました。

 読みづらい名前に関する困りごとの多くは「他人の名前がよめないこと」が原因で発生していることがわかります。

 一方で、「困った経験はない」と答えた人が22%。よめない名前に対してネガティブな意見が多い中で
「初見でよめなくても、それをきっかけにコミュニケーションを取れば良いと思う」
「はじめに子どもが親からもらえるプレゼントを制限しすぎるのは良くない」
「みんな一生懸命素敵な名前を考えているのだと思う」
と、ポジティブな受け止め方をする声も見受けられました。

 よみづらいけれど個性的な名前に対する意識を尋ねたところ、
・とても良いと思う 5.72%
・良いと思う 30.79%
・どちらとも言えない 44.43%
・良いとは思えない 19.06%
という結果になりました。

 これまでのアンケート結果と比較すると、名前のよみ方に一定の制限を設けることに賛成する人が多い一方で、個性的な名前に対しては共感や理解を示す人も少なくないことが浮き彫りとなりました。

 今回のアンケートでは、
「どの程度がフリガナとして認められるのか、判断が付けづらくわかりにくい。付けたい名前があっても引っかかりそうなら、出生届けに記入する前に一度役所に確認する必要がありそうだと思った」
「出生届を提出したその場で『よみ方が認められない』と言われた場合、混乱を招くことが予想される。事前に相談できる仕組みや再検討できる追加期間などが、どのように整備されているかが気になるところ」
「良い制限かなと思うけれど、画数などを加味した結果適した漢字が見つからないとこともあるのではないでしょうか。理由込みでOKになるなど、一部ゆるくしてほしいなと思う」
などの声が寄せられており、戸籍法改正には多くの賛同が集まる一方で、これから生まれてくる子どもやその保護者にとってより良い制度にしていくためには、いくつかの課題も残されているようです。

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