LASISA

Search

叩かれ放題の《永野芽郁》は、 打ち切り【オールナイトニッポン】で “ラジオスター” になれる可能性があった?

2025.5.24 ゆるま小林

週刊文春の不倫疑惑報道によってテレビCMやドラマ、そしてラジオ番組を降板した女優の永野芽郁さん。彼女のラジオのリスナーだった筆者が、番組内容とパーソナリティーとしての永野さんを振り返ります。

たった7回で終了、彼女は何を語ったのか

永野芽郁さん(2024年11月14日、時事通信フォト)永野芽郁さん(2024年11月14日、時事通信フォト)

 一連の不倫疑惑報道を受けて、女優の永野芽郁さんがNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の出演を辞退しました。不倫について永野さんが所属する事務所は全面否定していますが、さまざまな場面で支障がではじめている様子。永野さんがパーソナリティーを務めていた「永野芽郁のオールナイトニッポンX」(ニッポン放送)は、たった7回で打ち切りになってしまいました。2025年3月31日から毎週月曜日に放送していたのですが、一瞬で番組が終了したことになります。そこで、この記事ではさまざまなラジオ番組を視聴している元テレビ局スタッフの筆者が、「永野芽郁のオールナイトニッポンX」はどんな番組だったのか、今さらながら紹介します。

 まず、永野さんの番組が放送されていたオールナイトニッポンXは、「オールナイトニッポン(ANN)」ブランドの中でも若手が担当する枠です。約1時間で、簡単なトークとコーナー企画、パーソナリティーのお気に入りの楽曲を放送してあっという間に放送が終わる番組となります。永野さんは、初回放送からノリノリで番組を放送し、自分を「めいドン」、リスナーを「ドンちっち」と命名。毎週、軽快なトークを披露していました。

 そんな永野さんですが、ラジオパーソナリティーとして、トークが聞きやすく優秀でした。他にもラジオ番組を担当していたこともあり、一人パーソナリティーながらフリートークも企画の進行も上手。今回のトラブルがなければ、名物パーソナリティーになれる可能性を秘めていました。

“江頭さん事件”を解説した回では

 初回放送では「オールスター感謝祭 2025春」(TBSテレビ系)で起きた、江頭2:50さんとのトラブルを取り上げたのですが、説明も丁寧で言葉の選び方も秀逸でした。江頭さんは悪くないとして、「生理現象として、あくびをしたら涙が出るように、びっくりして涙が出ただけ」と丁寧な言葉で解説。理路整然としたトーク展開で、頭の回転の速さを見せました。

 そんな永野さんは番組オリジナルグッズの開発を行ったのですが、企画の進め方でファンを熱狂させています。ニッポン放送の許可を得ないまま、ANN関連の番組で最速となるグッズ開発を展開。会社に説明せずに勝手に話を進め、さらにリスナーからグッズのヒントを得るという、非常に面白い企画を行いました。

 結果、リスナーからのメールを基に「めい丼」と名付けたラーメン丼の開発を進めることを決断。リスナーとのやり取りも上手で、ラジオパーソナリティーとしての才能をしっかりと見せました。

 また、コーナーでも対応能力の高さを見せています。例えば、永野さんがリスナーの恋愛相談に24秒で答える「24秒恋愛相談」というコーナーでは、長距離恋愛するリスナーにスラスラと女性がしてほしいことを伝授。さらに、会社の先輩に片思いしているリスナーからの、その先輩と二人で野球観戦しに行く際にアピールすべきか? という質問には、アピールすべきとエールを送り「唐揚げ買ったら良いんじゃない!」と意外な回答で笑いを生み出しました。

もし彼女の番組が続いていたら

 7回しか放送がなかった中でも、リスナーへのリアクションも含め完璧にパーソナリティーを全うできていたと感じます。前述しましたが、今回の騒動がなければ、ANNブランドのパーソナリティーの中でも、かなり上位に来る人気を獲得できていたのではないでしょうか。

 永野さんを敬遠する風潮が世の中にできあがっていますが、演者としての才能が豊かなのは確か。番組がなくなったのは自業自得とはいえ、ラジオファンとしては残念の一言です。

 さて、不倫疑惑で多方面から叩かれて仕事をどんどん失っている永野さん。すぐにラジオ番組に復帰することもないでしょうが、「永野芽郁のオールナイトニッポンX」では、恵まれた才能を見せて短い放送ながら結果を出しました。いつの日か、疑惑が晴れてこれまで通りに仕事ができるようになったら、ぜひともラジオの世界に帰ってきて楽しいトークを聞かせてほしいと思います。

編集者・ライター ゆるま小林

某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆。

tags

この記事の関連タグ

recommend

こちらもおすすめ