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在イギリスの日本大使が “SNS炎上” → 陳謝?  英国「伝統の食べ物」めぐり… 結末に日本のフォロワーが安堵したワケ

2025.5.8 LASISA編集部

日々さまざまな話題が行き交うSNS。今回紹介するのは、思いがけず“炎上”したものの、ほっこり結末を迎えた駐英大使の鈴木さんについて。

フォロワー12万人超の“名物”大使が

食べ方をめぐり炎上? 駐英大使のSNS騒動とは食べ方をめぐり炎上? 駐英大使のSNS騒動とは

 駐英日本大使を務める鈴木浩さんのX(旧ツイッター)アカウント(@AmbJapanUK)が2025年5月、現地の食べ物をめぐり“炎上”する騒ぎとなりました。一体なぜ? そして騒動の結末は――。

 Xでは2025年5月8日(木)現在、大使として異例のフォロワー数12万人超を誇る鈴木さん。外務審議官やインド兼ブータン大使などをへて、2024年11月にイギリスへ赴任しました。着任早々、ウェールズ旗と日本国旗、ウェールズを象徴する赤いドラゴンのぬいぐるみを持ってウェールズ国歌を歌う動画などが評判を呼び、現地でも多くの国民から親しまれています。

 そんな鈴木大使が同月5日(日本時間)、英国を代表するキャラクター、クマのパディントンのぬいぐるみとともにお皿にのったパンケーキの画像をXに投稿。「Marmalade on crumpet!!(クランペットにマーマレード)」とつぶやきました。

 しかしこれが英国人たちの逆鱗に触れたもよう。「Noooooooooo」など、拒否反応を示す書き込みが相次ぎました。クランペットとはイギリス生まれのパンケーキの一種ですが、塗るのはマーマレードではなく、バターもしくはバターとマーマレード(ジャム)が伝統的。マーマレードだけというのはあり得ないのだそうです。英在住の日本人からは「白いご飯にしょうゆを掛けるのと同じくらいまずいらしい」との指摘も入りました。

 これを受けて鈴木大使は約1時間後、すぐさま陳謝の投稿をアップ。「パディントンにマーマレードを添えたクランペットを与えてしまい申し訳ありませんでした。クランペットの正しい食べ方を教えてください」と、ユーザーたちに教えを請うたのです。

 この紳士的な振る舞いが英国人たちの心を打ったようで、伝統的な食べ方を丁寧にレクチャーするユーザーのほか、「この人は多くのイギリス人よりもわが国に対して愛国心があるので、見逃してあげましょう」「かわいそうな大使。クランペットは好きなように食べていいですよ」「ほとんどの料理がそうであるように、完璧なレシピは存在しない。伝統的なレシピもあれば、別の好みもたくさんある。あなたの好みを見つけて楽しんで!」など、温かいリプライが多数寄せられました。

 成り行きを見守っていた日本のXユーザーたちも安堵(あんど)し、「優しい世界(笑顔)」「大使の教養やセンスに敬服。見習いたい」などのコメントを寄せていました。

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